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ドジャース大谷翔平 三冠王になる可能性

ドジャース大谷翔平 三冠王になる可能性

大谷翔平が三冠王に向かって爆進している。
昨年ドジャースに移籍し、昨年の右肘の手術により今季は打撃に専念した一年目、
いきなりスタートダッシュに成功し、これまでキャリア最高の成績を残している。
今季は持ち前のホームランだけでなく、打率も盗塁数もキャリア最高の成績で、日本人史上初のトリプスリー(打率3割&30本塁打&30盗塁)どころかメジャー史上数人しかいない三冠王(打率1位&本塁打1位&打点1位)まで期待できる成績となっている。

大谷翔平は三冠王になれるか、これまでの成績とともに三冠王の可能性を探ってみたいと思います。

20220925_超RIZIN Embed from Getty Images

大谷翔平 三冠王の可能性(シーズンペース)

大谷翔平の今季の4月、5月、6月、7月前半戦、7月、8月現在(8/12(日本時間8/13))までの終了時点での三冠王の対象となる打撃主要三部門(打率&本塁打&打点)の成績をまとめてみました。

大谷翔平 三冠王の可能性(2024年シーズンペース)
期間 打率 リーグ順位 本塁打 リーグ順位 打点 リーグ順位
4月30日 .336 6位 7 5位タイ 19 11位タイ
5月31日 .326 3位タイ 14 2位 38 6位タイ
6月30日 .316 1位 26 1位 62 3位
7月14日 .316 2位タイ 29 1位 69 3位
※前半戦終了時点
7月31日 .309 1位 32 1位 76 2位
8月12日 .298 3位 36 1位 85 2位
※8/12終了時点
ほぼ5月から三冠王の可能性がある最高レベルで推移しているのがわかります。どんな一流選手も移籍一年目は苦しむのが通例ですが、大谷翔平はここまで移籍1年目のシーズンとしても驚異的な活躍です。

このままいけば、十分三冠王を獲れそうな感じですが、果たして三冠王とはどれほど難しいのでしょうか。

メジャーリーグ歴代の三冠王

メジャーの長い歴史で果たして三冠王は何人いるのか?
メジャーリーグ100年超の歴史におけるこれまでの三冠王を以下にまとめてみました。

メジャーリーグ歴代打撃三冠王
選手名 チーム名 達成回数
1878 ポール・ハインズ プロビデンス・グレイズ 1
1887 ティップ・オニール セントルイス・ブラウンズ 1
1894 ヒュー・ダフィー ボストン・ビーンイーターズ 1
1901 ナップ・ラジョイ フィラデルフィア・アスレチックス 1
1909 タイ・カッブ デトロイト・タイガース 1
1922 ロジャース・ホーンスビー セントルイス・カージナルス 1
1925 ロジャース・ホーンスビー セントルイス・カージナルス 2
1933 ジミー・フォックス フィラデルフィア・アスレチックス 1
1933 チャック・クライン フィラデルフィア・フィリーズ 1
1934 ルー・ゲーリッグ ニューヨーク・ヤンキース 1
1937 ジョー・メドウィック セントルイス・カージナルス 1
1942 テッド・ウィリアムズ ボストン・レッドソックス 1
1947 テッド・ウィリアムズ ボストン・レッドソックス 2
1956 ミッキー・マントル ニューヨーク・ヤンキース 1
1966 フランク・ロビンソン ボルチモア・オリオールズ 1
1967 カール・ヤストレムスキー ボストン・レッドソックス 1
2012 ミゲル・カブレラ デトロイト・タイガース 1

メジャーーリーグ100年超の歴史で三冠王を達成した選手はわずか15人(内二人は二回達成)。
20世紀最後の三冠王、1967年のヤストレムスキーから2012年のカブレラまで45年間も誕生しませんでした。そして、最近では、2012年のミゲル・カブレラ(タイガース)を最後に10年以上誕生していません。
それほど三冠王は難しいのでしょう。

大谷対オズナ 三冠王の可能性(シーズンペース )

大谷の三冠王への道は、3つの壁があると言われています。

①後半の失速
大谷選手は、初めてMVPを獲った2021年シーズンはオールスター明けからの大失速でシーズン終盤にはオールスター前まで独走していた本塁打数もライバル達に抜かれ、この年はホームランタイトルをあと一歩のところで逃しています。
それ以降の年も、前半に比べ、後半は疲労からか成績が落ち気味の大谷選手。

後半、どれだけ好調を維持できるかが最大の課題。
ただ今季は打者専念のため、疲労自体は二刀流の年と比べて少ないはずなので、十分克服できるかと思います。

②1番という打順
「打点」において、出塁率の高い1番が出塁してその後ろの打順を打つことで打点を稼げます。逆に1番は大抵塁にランナーがいない状態が多いので、ヒットやホームランをいくら打っても打点が付きづらい。
大谷選手は、今季、スタートこそ1番ベッツの後の2番を打っていました。
しかし、シーズン途中のベッツの怪我による離脱で1番を任されることになった大谷選手。
ベッツが8月12日(日本時間8/13)にようやく復帰しましたが、ロバーツ監督はしばらくは大谷の1番続行を明言しました。
確かに、この1番の打順が大谷にとって合っているようにも思えますが、打点を稼ぐ点においては不利になりそうです。

③アラエス、オズナというライバル
打率は2年連続首位打者を獲得している天才打者のアラエス、そして、大谷同様に三部門全て高水準の成績をマークしている三冠レース最大のライバルであるオズナが大谷の三冠を阻んでいます。
さらに、この最大のライバル二人だけでなく他にも多くの強打者がいますので、三冠王への道は簡単ではないでしょう。

メジャーリーグは怪物達がしのぎを削る場所。
紙一重の実力のライバル達が沢山いることが三冠王の達成を難しいものにさせています。
大谷の今季の最大のライバルはブレーブスのマルセル・オズナ。
大谷とオズナの両者のこれまでの成績(シーズンペース)を比較してみました。

大谷翔平VSオズナ 三冠王の可能性(2024年シーズンペース)
期間 打率 リーグ順位 本塁打 リーグ順位 打点 リーグ順位
4月30日 大谷 .336 6位 7 5位タイ 19 11位タイ
オズナ .327 8位 9 1位 31 1位
5月31日 大谷 .326 3位タイ 14 2位 38 6位タイ
オズナ .310 6位 16 1位 49 1位
6月30日 大谷 .316 1位 26 1位 62 3位
オズナ .300 6位タイ 21 2位 67 2位
7月14日 大谷 .316 2位タイ 29 1位 69 3位
(前半戦) オズナ .303 6位 26 2位 77 1位
7月31日 大谷 .309 1位 32 1位 76 2位
オズナ .301 5位 31 2位 84 1位
8月12日 大谷 .298 3位 36 1位 85 2位

※8/12終了時点

オズナ .302 2位 35 2位 90 1位
この二人で打撃三部門をほぼ独占しているのがわかるかと思います。

大谷とオズナを含めて、今季、ナ・リーグの打撃三冠タイトルの成績(シーズンペース)をまとめてみました。
ドジャース大谷翔平 三冠王の可能性(シーズンペース)

大谷とオズナの二人がシーズンを通してほぼずっと三冠王が可能なペースを維持し続けています。ファンからすると見ごたえのある三冠王レースでこれだけでも十分素晴らしいシーズンだと思います。ただここまでくれば、大谷翔平に日本人史上初の三冠王をぜひとも獲ってもらいたいものですよね。

高く大きい三つの壁を越えて、見えてくる三冠王という偉大な称号。
厳しい道のりですが、常に期待を上回って活躍してきた大谷翔平なら可能性は十分あるかと思います。

日本人史上初、メジャー史上16人目の三冠王になれるかどうか、シーズン最後まで大注目です。

20220925_超RIZIN

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