ニューヨーク メッツのメジャー1年目千賀滉大。
30歳になる年にメジャーデビューしたオールドルーキーは今年大活躍し、メッツのエースとまで言われるほど活躍した。
千賀といえば、異常に大きく曲がる「おばけフォーク」が代名詞。メジャー1年目でもメッツファンに「ゴーストフォーク」として認識され、日本同様におばけフォークでバッタバッタと三振を奪っていった。日本で恐れられた千賀のフォークがメジャーの超一流投手相手にも通じたのだ。
そして、防御率は新人ながらいきなりリーグ2位の好成績を収めた。
《メジャー1年目の成績》
166回1/3を投げて12勝7敗、防御率2.98、202奪三振。
12勝はリーグ11位タイ、防御率は同2位、奪三振数は同7位タイ。
のきなみ好成績を挙げた。そんな千賀の今季打ち立てた記録を紹介します。
メジャー新人投手でシーズン規定投球回(162)&200奪三振のは史上5人目の快挙!※1995年以降
千賀滉大は、9/27(日本時間9/28)今季最後の登板を投げ、勝利こそならなかったもの5回を3安打2失点、8奪三振の内容で締めくくった。この試合で、日米通算100勝目はお預けになったが、メジャー1年目では史上5人目の規定投球回(162回)&200奪三振をクリアした。
ルーキーイヤーでの規定投球回&200奪三振は、『ワイルドカード時代』の1995年以降、史上5人目の快挙(内、4人が日本人)。※200奪三振のみなら史上6人目の快挙(内、4人が日本人)。
千賀がラインナップに加わるまでの3人の日本人メジャーリーガーは、1985年の野茂英雄(236奪三振)、2007年の松坂大輔(201奪三振)、2012年のダルビッシュ有(221奪三振)。
2.1998年カブスのケリー・ウッド(233K)
3.2012年レンジャーズ(現パドレス)のダルビッシュ有(221K)
4.2023年メッツの千賀滉大(202K)
4.2022年ブレーブスのスペンサー・ストライダー(202K)※規定投球回はクリアせず
6.2007年レッドソックスの松坂大輔(201K)
また、1995年以前も入れると、メッツ史上に限ると、伝説的投手 ドワイト・グッデン以来2人目快挙!(1984年、218投球回、276奪三振)
(グッデンは2年目に、276.2投球回、268奪三振、24勝、防御率1.53の異次元の成績で、サイ・ヤング賞を満票で受賞)
日本人投手でメジャー1年目に防御率2点台&200奪三振を達成したのは野茂英雄以来2人目の快挙
奪三振数だけでなく、失点数も少なく、良い投手の証である防御率はルーキーイヤーで2点台の好成績で、これはナ・リーグ堂々の2位。
日本人投手で1年目に防御率2点台&200奪三振を達成したのは、1995年のドクターKこと日本人投手のパイオニアである野茂英雄(防御率2.54、236奪三振)以来2人目の快挙。
千賀は、あの伝説の投手野茂に次ぎ、ダルビッシュも田中も大谷もできなかった偉大な記録を達成した。
千賀の今季の最終的な成績は、29試合に先発し12勝7敗、防御率2.98、166.1回、202奪三振、WHIP1.22。
最後の先発で200奪三振を達成し、規定投球回にも到達した。
新人賞でも最低数の票が入るかもしれないくらい、活躍した1年目の千賀滉大。
向上心のある千賀滉大には来季も好成績を期待できる。そして、大谷やア・リーグ奪三振王のガウスマンを遥かに凌ぐスペンサー・ストライダーという怪物奪三振マシーンが同リーグにいるとはいえ、ゴースト(おばけ)フォークを武器に奪三振王も不可能ではない。
2年目のシーズンとなる来季の千賀滉大に大注目!