カブスのメジャー2年目鈴木誠也。
前年は開幕時の怪我の出遅れなどもあり年棒に見合う活躍ができなかった。
今季も怪我で出遅れ前半戦は期待に応えられない時期を過ごしたが、後半は見事に盛り返し前年を大きく超える活躍をしてみせた。
《鈴木誠也 メジャー2年目の成績》
打率 .285(15位)、147安打(18位)、20本塁打、74打点、6盗塁、0PS.842(15位)
不調の前半戦から絶好調の後半戦へ
カブスの鈴木誠也は、今季もケガで出遅れ4/14から出場し前半戦は不調にあえいだ。
しかし、後半戦は、10試合連続安打や、12本塁打、日本人右打者としてのシーズン歴代最多となる第19号ソロホームランなど目覚ましい活躍をみせ、鈴木誠也の価値をメジャーに再認識させた。
打率 | 打席 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 0PS | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
<前半戦の成績> | 259 | 298 | 67 | 7 | 28 | 1 | 0.747 |
<後半戦の成績> | 313 | 285 | 80 | 13 | 46 | 5 | 0.938 |
<2023年今季通算成績> | 285 | 583 | 147 | 20 | 74 | 6 | 0.842 |
打者の総合的な打撃能力の指標となる出塁率と長打率を足した「OPS」は、前半戦「0.747(出塁率0.342+長打率0.405)」でしたが、後半戦は「0.938(出塁率0.372+長打率0.566)」と大幅にアップ。0.900を超えると一流打者と言われているので、後半戦だけだと超一流に近い成績を残すほどの活躍と見て取れる。
ちなみに、これは、7試合連続マルチ安打など好成績を残し、1年目前半戦の日本人記録でイチローを超えた吉田正尚選手の前半戦OPS「0.874(出塁率0.382+長打率0.492)」をも回る数字。
1年目の成績超えで、初のシルバースラッガー賞最終候補入り
後半戦の目覚ましい活躍もあり、今季の成績は、ほぼ全ての項目において1年目の昨年の成績を超えた。
さらに、今季の活躍が評価され、打撃のベストナインに相当するシルバースラッガー賞のナ・リーグ外野手部門で最終候補入りした。
11/9(日本時間11/10)にメジャーリーグ機構(MLB)から発表され、カブスの鈴木誠也外野手は初受賞は逃したが、一流選手と肩を並べた飛躍の年となった。
受賞した選手は、ブレーブスのロナルド・アクーニャJr.、ドジャースのムーキー・ベッツ、パドレスのフアン・ソトという超一流プレーヤー達が選出された。
※シルバースラッガー賞は各ポジションで優れた打撃成績を残した選手に贈られる。打撃成績のみが評価され、監督とコーチの投票で選出される。
打率 | 打席 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 0PS | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
<2022年> | 262 | 446 | 104 | 14 | 46 | 9 | 0.769 |
<2023年> | 285 | 583 | 147 | 20 | 74 | 6 | 0.842 |
1年目からさらに成績を伸ばして、神ってる男の片鱗を世界に見せつけた鈴木誠也。3年目はさらなら活躍をきっと見せてくれるだろう。