ブルージェイスの菊池雄星は、2019年のデビュー以来、今季でメジャー5年目。
今季は、初めて二桁勝利をしメジャーでの自己キャリア最高記録を残した。
《菊池雄星 今季(2023年)成績》
32試合に先発(7位)、11勝6敗(勝利数17位)、防御率3.86(14位)、167回2/3(20位)、181奪三振(15位)、WHIP1.27(17位)
メジャー5年のキャリアで自己最高成績
菊池は、2019年1月、西武からポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指していた菊池雄星投手(27)がマリナーズと最大7年126億円の大型契約を結んだ。契約内容が異例で3年4300万ドル(約47億3000万円)がベースとなり、4年目以降は選手、球団どちら側からも契約終了か残留かの選択肢を持つという複雑で斬新な契約に、当時、米メディアでも驚きの声が上がっていた。
契約通り3年目、マリナーズ側は契約延長を行使せず、菊池が1年1300万ドル(約15億円)の選手オプションを行使できることになっていた。しかし、後半の成績がよくなった菊池は選手オプションを受け入れる可能性が高かったが最終的に行使せず、4年目の2021年オフにFA市場に挑戦。その賭けは成功し、ブルージェイズと3年42億で契約した。そのブルージェイズでの3年契約の1年目こそ成績はかんばしくなかったが、2年目の2023年自己最高成績を残すことに成功した。
先発 | 勝敗 | 防御率 | 投球回数 | 奪三振数 | WHIP | |
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<2019年> | 32試合 | 6勝11敗 | 5.46 | 167回2/3 | 116 | 1.52 |
<2020年> | 9試合 | 2勝4敗 | 5.17 | 47回 | 41 | 1.3 |
<2021年> | 29試合 | 7勝9敗 | 4.41 | 157回 | 163 | 1.32 |
<2022年> | 32試合 | 6勝7敗 | 5.19 | 100回2/3回 | 124 | 1.5 |
<2023年> | 32試合 | 11勝6敗 | 3.86 | 167回2/3 | 181 | 1.27 |
※WHIPは投手の成績を表す指標の一つで、1イニングあたりの与四球と被安打数の合計を表しています。
「1イニングに何人の走者を許したのか」を示す数字であるため、三者凡退だとそのイニングは「0」となります。
走者をためてしまうほど失点する確率が高まるため、WHIPの数値が低い(小さい)ほど安定感のある優れた投手だと評価されます。
ブルージェイズでの3年目となる来季の菊池雄星。最速最速159キロのストレートに、切れ味鋭いスライダーという武器に加え、故障も少なくスタミナ十分の菊池は来年も活躍できるはず。6年目はさらに成績を伸ばせるかもしれない。菊池の来季のシーズンに注目。