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エンゼルス 大谷翔平 6月の成績・記録 その①

エンゼルス 大谷翔平 6月の成績・記録

6月のエンゼルス 大谷翔平は、メジャー史に残る歴史的な活躍をしてみせた。
メジャー史上最高のシーズンと称された大谷自身の2021年の6月の成績を超えるほどのものだった。
投打共に活躍したが、特に打撃の方は類を見ないペースで本塁打を量産したりまた記憶にも残る、衝撃の6月となった。

 

3年連続20号&100奪三振

3年連続20号&100奪三振

エンジェルス 大谷翔平は、6/12(日本時間6/13)のレンジャーズ戦初戦で、「2番・DH」で先発出場し、7回に19号ソロを放ち、今季自己最長の9試合連続安打を記録した。
さらにここで終わらず、なんと延長12回には勝ち越しの20号2ランを打ち込んだ。
1試合でホームラン2本、4打数2安打4打点、1四球の大暴れだった。

打者として打率.291、20本塁打、50打点、OPS.955を記録し、
投手としては5勝2敗、防御率3.32、102奪三振という成績。
本塁打数では、ニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジを一気に抜き、アメリカン・リーグ単独トップに立った。

この20号ホームランで、
2021年の大谷、2022年の大谷に続いて、3年連続「20号&100奪三振」を達成。
この「20号&100奪三振」という記録は、現在メジャー史上、大谷以外に一度も達成した者はいない。

 

左打者の逆方向へのホームランの打球速度歴代最速・
逆方向への450フィート以上の打球はメジャー史上4人目

左打者の逆方向へのホームランの打球速度歴代最速、逆方向への450フィート以上の打球はメジャー史上4人目

大谷は、6/14(日本時間6/15)のレンジャーズ戦第3戦で、9回に21号ホームランを放った。守護神のしかも左腕のインコース直球を反対方向の二階席にまでぶちこむ技あり特大弾だった。

これで、次々と成績を伸ばした。
自身今季最長11試合連続安打。
自身初の4戦連続マルチヒット
7打席連続出塁をマーク。(この日でストップ)
19試合連続出塁。
21号ホームランは、メジャー全体で2位。
(1位はナ・リーグのメッツのピート・アロンソで22本)

中でも、9回に放った21号のホームランは、打球速度116.1マイル(約186.8キロ)、飛距離は453フィート(約138.1メートル)でこの恐るべき一発も記録づくしだった。

打球速度116.1マイル(約186.8キロ)は、2015年にMLB公式がスタットキャストでデータ集計を開始して以来、左打者による逆方向へのホームランでは史上最速だった。

これまでの左打者の流し打ちによる本塁打の最速記録は、2017年9月25日にレンジャーズのジョーイ・ギャロの113マイル(約181.9キロ)だった。
偶然にも、この一発もレンジャーズの元本拠地であるグローブライフパークで記録された。

ちなみに、右打者も含めた流し打ちの本塁打の最速記録は、ヤンキースのジャンカルロ・スタントン。
2018年の開幕戦となる敵地ブルージェイズ戦で、右中間へ放った2ランで、その打球速度は117.3マイル(約188.8キロ)。


また大谷が「打球速度116マイル(約186.7キロ)以上」の本塁打を放つのは、2021年以降、8本目となり、この期間ではメジャー2番目の記録。
1番はこれもニューヨーク・ヤンキースのジャンカルロ・スタントン(10本)。
しかし、他に3本を超えてマークしている選手はいない。

 

飛距離は453フィート(約138.1メートル)は、同じくスタットキャストのデータにおいて、逆方向へ450フィート(137.1メートル)以上の打球を打ち込んだのは、
マット・ケンプ(2020年、457フィート)、ジョーイ・ギャロ(2017年、454フィート)、
ポール・ゴールドシュミット(2018年、450フィート)に次ぐ史上4人目の記録だった。

 

4連戦で「4本塁打以上&7四球以上」は史上3人目

4連戦で「4本塁打以上&7四球以上」は史上3人目

大谷は、6/15(日本時間6/16)のレンジャーズ戦第四戦に「2番・DH兼投手」で、今季14度目の投打同時出場。
投げては6回を6安打2失点、3奪三振で6勝目(2敗)をマーク。
打ってはメジャートップに並ぶ22号2ランを放つなど2打数1安打2打点、2四球だった。


本塁打は22号でチーグ1位、打率・301はリーグ5位、54打点は同4位で、三冠王も視野に入った。
しかも、OPS(出塁率長打率)1・002はメジャートップで、超一流の証しとされる1・000超となった。 

 

レンジャーズ戦四連戦は、大谷は投打で大活躍だった。

6/12のシリーズ初戦は7回に19号同点ソロを放ち、延長12回は決勝2ラン。
しかも、この日はリアル二刀流で勝利投手となり、地区首位レンジャーズとの4連戦に3勝1敗と勝ち越した。
6/13もマルチヒットに2打点、
6/14のシリーズ第三戦は特大&超速の21号ホームランを放ち、
6/15のシリーズ第四戦でも、22号のホームランを放った。

4試合中3試合でマルチヒットで、7四死球とほとんど出塁してチームの得点につなげた。
ホームランは4戦4発で今季22本塁打は両リーグ最多に並び、
ア・リーグでは2位のジャッジ(ヤンキース)に3本差をつけるキング独走状態。 
4発はいずれもセンターより左の逆方向に放ち、そのうち3発は飛距離135メートル以上。
さらに、左中間の2階席に着弾した14日の21号は打球初速116・1マイル(186・8キロ)で、
「左打者が逆方向に放ったアーチ打球初速の史上最高記録」。 
まさに、大谷の今季の活躍を象徴する伝説のレンジャーズ4連戦となった。

 

この4連戦で「4本塁打以上&7四球以上」としたが、この記録はメジャー史上3人目。
大谷は、1940年のタイガースのハンク・グリーンバーグ内野手、1951年のパイレーツのラルフ・カイナー外野手に続く史上3人目となった。

打者として出場した637試合目での150号は、エンゼルス球団史上最速・
「6試合連続長打と四球」は史上2位タイ記録

打者として出場した637試合目での150号は、エンゼルス球団史上最速

大谷は、6/17(日本時間6/18)、ロイヤルズ戦に「2番・DH」で出場し、7回の第4打席で23号ソロを放った。

このホームランで、大谷はメジャー通算150号に到達した。

150本は652試合で到達し、これはエンゼルスでは、トロイ・グロース(683試合)、マイク・トラウト(701試合)を抜き、最速記録となった。

大谷が150号を打つまでに要した試合数は「652」は、球団記録だけでなく、メジャー全体でもトップクラスで、過去に150号と75盗塁を達成した選手では、ウィリー・メイズ(598試合)、ホセ・カンセコ(630試合)、アレックス・ロドリゲス(646試合)に次ぐ史上4番目の最速記録だった。
「投手のみで出場した15試合」を抜いた打者として出場した試合のみだと637試合目であり、これは、A・ロッド(646試合)を上回る歴代3番目の最速記録。
いずれにしろ、エンゼルスでは球団最速の150号ホームランだった。(トラウトは701試合)


また、カンセコとA・ロッドの2人は、筋力増強剤ステロイドを使用したため、
いわゆる『クリーン組』としては『史上最強外野手』ウィリー・メイズに次ぐ2番目の最速記録となった。

 

この本塁打で14試合連続安打を記録。これは現時点でのメジャー最長記録。
さらに、21試合連続出塁も現時点でのメジャー最長記録で、大谷自身にとっても2番目に長い数字となっている。
6試合連続長打も17日(同18日)終了時点でのメジャー最長記録で自身のキャリア最長タイ記録となっている。

 

「6試合連続長打と四球」は史上2位タイ記録

この直近6試合で、6連続長打を放ち、さらに6連続四球とした。

この「6試合連続長打と四球」は1901年以降2位タイの記録。

過去には1937年にビリー・ワーバー、1955年にミッキー・マントル、1997年にバリー・ボンズの3選手が記録していた。「連続試合長打と四球」の歴代1位は、1921年に7試合連続を記録したベーブ・ルース

長打と四球の数は、強打者として重要な指標であるOPS長打率出塁率)にも影響するように、強打者の証。

 

6月は記録づくめだったので、記事は2回に分けようと思います。