MLB(メジャーリーグ)が開幕して、1ヶ月。
日々すごい熱戦とすごい記録が生まれている。
大谷翔平、吉田正尚、千賀滉大、菊池雄星などなど多くの日本人も活躍している。
その中でやはりメジャーのスパースターであり、今年もMVPのNo.1候補大谷翔平の二刀流の活躍がめざましい。
4月の大谷の様々な歴史的な偉業・記録をまとめてみた。
まずは、投手編。
主に、5つの記録を紹介する。
- ①3/31開幕戦の成績
- ②4/22先発10試合連続2失点以下はエンゼルス球団史上1位
- ③4/22開幕5試合の被打率.092はメジャー史上1位
- ④4/22開幕5試合の防御率0.64はエンゼルス球団史上1位
- ⑤4/28先発10戦連続被安打3以下はメジャー史上1位タイ
①3/31開幕戦の成績
3/31の開幕投手を務めた大谷は、
6回をわずか2安打で無失点、10奪三振の好投。
エンジェルスの開幕投手が2桁奪三振を記録するのは、
エンゼルスチーム球団史上4人目の快挙。
②4/22先発10試合連続2失点以下はエンゼルス球団史上1位
大谷翔平投手は、4月12日にナショナルズ戦に「3番・投手兼DH」で出場。
今季5登板目。7回をわずか1安打で無失点、6奪三振の好投。
チームは2-0の勝利し、大谷は今季2勝目。
これで大谷の防御率は驚異の0.47。
さらに昨季から続いている失点の少なさは、10試合連続で2失点以下となり、
これは伝説の奪三振王ノーラン・ライアンが持つエンゼルスのチーム記録と並んだ。
さらに、雨天で2回でマウンドを降板した4月18日を挟んで、
今季7登板目となった4月22日には7回を2安打で無失点、11奪三振の好投で、
記録を12試合まで伸ばし、チーム新記録を打ち立てた。
ただ、ライアンとは投球回数が異なる。
ライアンは、9/8/9/9/9/9/9/9/9/9/8.2回
大谷は、7/8/5/7/5/8/5/6/6/7/2/7回
お分かりの通り、ライアンはほとんどが完投している。
昔と現代では選手の質も野球の質も違うので一概に比較はできないが、
大谷の記録はもちろんすごいが、ライアンのほぼ全試合完投しながらの2失点以下もすごい。
※報道ではライアンの記録は9戦連続とあったが、データサイト(Baseball-References)によると10戦連続だったので当ブログでは10戦とした。もし間違っていましたら、ご指摘ください。
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③4/22開幕5試合の被打率.092はメジャー史上1位
4/22には、別の記録も生まれた。
全試合が終了した時点で、大谷は防御率0・74と被打率・092が両リーグトップとなり、
奪三振数38も両リーグ2位、ア・リーグトップとなった。
被打率の低さは、1916年以降、開幕5試合で20回以上投げた投手という条件付きだがメジャー新記録。
④4/22開幕5試合の防御率0.64はエンゼルス球団史上1位
4/22の三つ目の記録は、
開幕から5試合での防御率0・64の成績。
これは1989年にカーク・マッカスキルが記録した防御率0・74を上回り、球団新記録。
⑤4/28先発10戦連続被安打3以下はメジャー史上1位タイ
大谷翔平投手は、4月28日にアスレチックス戦に「3番・投手兼DH」で出場。
今季8登板目。6回を3安打で5失点、8奪三振で粘りの投球で無傷の4連勝を飾った。
2失点以下の失点記録は途絶えたが、被安打の少なさは依然として変わらず、
先発で被安打3以下は、昨季から10試合連続となった。
これは、メジャーの歴史の中で、先発投手としての記録として
メジャーで現役最強の右腕投手ジェイコブ・デグロム(2021年)と並ぶ最長タイ記録。
出塁記録は、強打者としての証であるOPSの数値にも関わってくることから、
打者としてとても重要なファクター。
この出塁を、連続36試合まで伸ばした大谷。
日本人選手の連続試合出塁記録の一位はイチロー。
【メジャーリーグ・日本人選手の連続試合出塁記録】
1位 イチロー(マリナーズ)43試合、2009年
2位 イチロー(マリナーズ)40試合、2004年
3位タイ イチロー(マリナーズ)38試合、2004年
3位タイ イチロー(マリナーズ)38試合、2001年
5位タイ 松井秀喜(ヤンキース)36試合、2005年
5位タイ 大谷翔平(エンゼルス)36試合、2022~23年
メジャー記録はさらにすごく記録で、
1949年のテッド・ウイリアムズ(レッドソックス)の84試合。
エンゼルスの球団記録は2006年のカブレラの63試合。
「最後の4割打者」であるテッド・ウィリアムズに次ぐのが、
「56試合連続安打のMLB記録保持者」ジョー・ディマジオ(ヤンキース)が1941年にマークした74試合。
ちなみにその中にMLB記録の56試合連続安打が含まれている。
※ディマジオの記録はエラーが含まれているようなので正式な記録とは言えないかもしれない。
3位は、2006年のオーランド・カブレラ(エンゼルス)の63試合連続出塁。
4位は、2002年〜2003年のジム・トーミ(インディアンス、フィリーズ)の60試合、
5位は、2003年のバリー・ボンズ(ジャイアンツ)の57試合。
以下は、2002年ライアン・クレスコ、2001〜2002年バリー・ボンズの56試合、
1999年デレク・ジーター、2004年アレックス・ロドリゲス、2000年ショーン・グリーンの53試合、1996年フランク・トーマス、2007年ケビン・ミラー、2018年秋信守のの52試合と続く。
その他、4月の大谷選手の印象的な活躍は、
4/24のウォード・トラウト・大谷の三者連続ホームランや
4/30のマルチ安打(3安打)&マルチ盗塁(2盗塁)などがある。
最後に、大谷翔平4月の成績。
投手として2年連続開幕投手を務め、
6試合で4勝0敗、防御率1.85、被打率.102、被長打率.185、7失点
打者として
28試合で打率.294、7本塁打、18打点、出塁率.355、長打率.541
昨季の成績を上回るペースで投打でリーグトップクラスの成績を残し、最高のスタートダッシュを切った。
今年は、投手最高の栄誉「サイ・ヤング賞」と「MVP」の同時受賞も夢ではない。
※日付は、日本時間
現在、開幕スタートに成功したベッツがリーグでもトップの成績で大活躍しています。
十分好成績の大谷をほぼ全ての項目で上回る恐ろしい成績です。フリーマンはまだ本調子ではないですがその内打ち出すことでしょう。
大谷は前後に素晴らしい打者に挟まれ、勝負してもらえる機会が増えるので、例年以上に、今年もすごい成績を残しそうです。
2024年4月(前半)の成績もぜひどうぞ↓
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